「その違和感を絶対に見逃すな」。岸本鮎佳が語る、 自分の本音で人生を選ぶということ

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「その違和感を絶対に見逃すな」。自分の本音を信じて選ぶ

──20〜30代は、仕事や結婚などさまざまな選択を前に迷う時期でもあります。岸本さんは人生の大きな決断をするとき、何を基準にしていますか?

私は、やりたくないことはわりとはっきりわかるタイプ。だから迷ったら、どちらがワクワクするかを考えます。もちろん、怖いし、うまくいく保証なんてないですよね。でも、それはどの選択肢だって同じ。例えば結婚でも、条件が完璧に合う人を選んだからといって、一生幸せでいられる保証があるわけじゃない。逆もそうですし。

頭でいろいろ考えるほど、かえってわからなくなってしまうことってあると思うんです。そんなときは、自分がどう感じているかに戻るようにしています。

──自分の気持ちに正直になることが大切なんですね。

そうですね。特に「何か違う」「ちょっと嫌だな」と思った違和感を、見逃さないことが大事だと思っています。相手にされた小さなことでも、「まあ、このくらいなら」と蓋をしてしまうことってあるじゃないですか。でも一度は飲み込めたとしても、最終的にそれが関係が崩れる決定打になってしまう、なんてことは私も経験してきましたし、周りでもよく耳にします。友達に相談すると「大丈夫だよ、いいじゃん!」と言われることもあるけれど、最後は自分の声をちゃんと聞いたほうがいい。

今の私が若い頃の自分に言ってあげられることがあるとしたら、「その違和感を絶対に見逃すな!」ですね(笑)。

──忙しい日々の中で、心身共に健康でいるために意識している習慣はありますか?

とにかく睡眠です! 最近は特に、睡眠の質を上げたいと思っています。前は寝る直前までスマホを見て、そのまま寝落ちすることもあったんですけど、今は寝る5分前になったらスマホを置いて、部屋を暗くして本を読むようにしています。

締め切りが重なっていても、その5分だけは頭を切り替える。別の世界に入って、仕事から離れる時間を作るんです。それを始めてから、前より深く眠れるようになった気がします。年上の方々も口をそろえて「睡眠の質が大事」とおっしゃるし、長く元気に働くためにも続けたいですね。

──40代になって、年齢の重ね方について思うことはありますか?

今の40代って、昔のイメージよりずっと若々しくて、元気に働いている人が多い気がするんです。私たちの世代は、年齢に対するイメージをどんどん更新していっているんじゃないかな、と。なんだかこの世代でいることが誇らしくもありますし、私も頑張ろうって思えますね。

Profile

岸本鮎佳

岸本鮎佳

脚本家・演出家・俳優。神奈川県出身。小学生の頃から演劇に親しみ、大学時代に舞台・演技の道へ進むことを決意。俳優として自ら出演の機会を作ろうと脚本執筆、演出にも取り組み、現在は複数の立場から作品づくりに携わる。接客業などで出会った多様な人々をヒントに、日常の人間関係や女性の複雑な感情を描く。『替え玉ブラヴォー』などを手がけ、コメディの可能性を追求している。

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