【Dr.みなみの相談室 vol.4】産婦人科のかかりつけを作ろう!

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こんにちは、産婦人科医の井上みなみです。これまでの連載では生理についてお話ししてきました。

今回は、「とはいえ、婦人科を受診するのはハードルが高いなぁ……」と思っている方に向けて、かかりつけをもつメリットや、婦人科クリニックの探し方、そして受診の際のポイントをお伝えします。

婦人科のかかりつけをもつメリット

自分の体調について困ったとき、風邪やだるさなら家族に相談できても、生理や生理前後のメンタル不調などは相談するのをためらってしまう、という方は多いと思います。その相談相手にピッタリなのが、そう、婦人科医です!

「え〜でも、婦人科って10代や20代で通う人いるの?」

います。最近は増えてきています!

生理の悩みや体の変化、こころの不調など、女性が感じるいろんな不安を相談できる場だと考えてみてください。ひとつそういう場があると、安心だと思います。

最初は、「試験や試合、旅行に生理をかぶらせたくない」という相談だけでも大丈夫。ちなみにこういう時は薬(低用量ピル)を使って生理をずらすことができます。「月経移動」と呼びますが、こちらについてもこんど別記事でお話ししますね。

婦人科クリニックの探し方

初めての受診時は緊張しますよね。正直なところ、実際に行ってみないと自分と合うクリニックかどうかはわかりません。ただ、一度受診したらずっとそこに通わなければいけない、というわけでは全くないので、合わないなと感じたら別のクリニックに変えてみて大丈夫。安心して通えるクリニックが、絶対に見つかるはずです。

まずは、以下の手順で受診するクリニックを決めてみましょう!

1. クリニックを検索する

まずは自宅の最寄駅や通学路・通勤路で通る駅など、通いやすい場所でどんな婦人科クリニックがあるか検索してみましょう。

2. クリニックのwebサイトを確認する

「婦人科専門医」という専門医を持った医師のいるクリニックがおすすめです。女性医師に診てほしいという希望があれば、女性医師が在籍しているかどうかも確認します。予約方法や診療時間もチェック。クリニックによっては、思春期外来やピル外来などを設けていることがあるため、診療内容も見てみてくださいね。

3. 口コミを確認する

病院やクリニックにおいては、Google Mapなどの口コミは、不満を感じた人ほど書き込みやすく、満足して通っている人は残さない傾向があります。そのため、批判の内容にもよりますが、全体としてはあまり当てになりません。例えば、医師に対して「そっけない態度で冷たい」という口コミがあったとします。同じ医師でも他の患者さんからは「サバサバしていて話しやすい」「落ち着いていて端的に説明してくれる」と思われている、なんてことはよくあります。いち意見として、客観的に読んで検討して見ることがおすすめです。ちなみに…待ち時間が長い、という口コミは、待ち時間が長い可能性が高いです(笑)。

受診の際のポイント

受診は1人でも、誰かと一緒でも大丈夫です。

・保護者の方と
・1人で(10代でもOK)
・学校の先生やパートナーと

「親には言えないけれど1人では不安」という方は、学校の先生と一緒に受診することも可能です。また「医師と話すときは1人が良い」などの希望にも対応できますので、受付でクリニックのスタッフにお伝えください。受診のことで不安があれば、事前に電話で問い合わせておくと安心です。

◆ 持ち物

・保険証(またはマイナ保険証)
※未成年の場合、保護者の方が持っていることが多いです。事前に確認しておきましょう。
・生理記録(アプリや手帳)
最後の生理が始まった日や期間、普段の周期などがわかると助かります。
・お薬手帳
他の病気の治療をしている場合は、お薬手帳やメモを持参して医師に伝えましょう。

◆ 診察前

受診の時は、事前に問診票に回答する必要があります。婦人科に特徴的な質問項目として、生理に関するものや性交渉に関するものがあり、最初は驚くかもしれません。生理に関しては、期間や量・痛みなどをアプリなどに記録しておくと便利です。特に性交渉の有無は回答に抵抗があるかもしれませんが、以下のような理由からとても大切な項目です。

・診察の方法や使用する検査器具を変えるため
・どのような病気かを考えるため

私たち婦人科のスタッフは、一度も性交渉をしたことのない方から、不特定多数と関係を持っている方まで、様々な背景を持つ患者さんを診ています。恥ずかしいと思わずに伝えてくださって大丈夫ですよ。

◆ 診察・検査

まず医師と話す時間があります。問診票を見ながら、体の気になることや生理の様子、これまでの体調や病気のことなどを確認します。必要があれば、内診(下半身の服を脱いで行う診察)や子宮・卵巣の状態をみる超音波検査を行います。

・性交渉の経験がない場合:お腹の上から検査します。(細かく見る必要がある場合は、お尻から検査を行うこともあります。)
・性交渉の経験がある場合:腟から行うことが多いです。

その他、必要に応じて血液検査や感染症の検査などを行うこともあります。 検査に関して不安なことがあれば遠慮なく伝えてくださいね。

◆ 婦人科診察FAQ

Q1. 内診台ってなんですか?

A. 婦人科の診察の時に使用する台です。最近の内診台は、椅子に座るとスタッフの操作で電動で上がり、背もたれが後ろに倒れながら自動で脚が開く仕組みのものが増えています(自分で足を広げて座るタイプもあります)。日本ではカーテンがかかっていることが多いですが、ご希望があればカーテンを開けて診察を行うことも可能です。

Q2. 受診の時はどんな格好でも大丈夫ですか?

A.はい、大丈夫です! 検査の時には下半身の服を脱ぐ必要があるため、脱ぎ着しやすい服装がベターです。スカートの場合は、着用したまま下着のみ脱いでいただきます。タイツやストッキングは脱ぐ必要がありますが、靴下は履いたままで検査可能です。

Q3. 生理中に受診しても良いですか?

A. はい、大丈夫です! 子宮頸がん検診など、出血していると検査ができないものも一部ありますが、基本的には出血の有無にかかわらず受診していただいて問題ありません。

思わず長くなってしまいましたが、初めてで不安な方や、ひとりで悩みを抱えている方が婦人科を受診するための参考になったら嬉しいです!

文:井上みなみ

 

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Profile

井上みなみ

井上みなみ

産婦人科専門医、医学博士。4歳、0歳の二児の母。女性がより快適に、自分らしく生きるための知識を発信している。SNSでは子育てや日常の気づきを中心に発信し、産婦人科医として女性の健康に関する情報も届けている。

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