【Dr.みなみの相談室 vol.1】生理痛は「あって当たり前」じゃない!月経困難症とその治療

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初めまして! 産婦人科医の林みなみです。これから女性のカラダに関することをお話ししていきます。少しでも皆さんの疑問や不安を減らすお手伝いができたら嬉しいです。

まずは、何回かに分けて生理についてお話ししていきますね。

その生理痛、実はガマンしなくていいし、治せます!

女性とは切っても切れない関係の生理。

個人差はありますが、「生理痛」はほとんどの女性が一度は困ったことがあるはずです。生理痛は人と比べられないものだからこそ、「みんなこれくらい痛いんだろう」「我慢すればいいや」と思っている女性がたくさんいます。

・痛み止めを飲んでも痛い
・学校や仕事を早退したり休んだりする
・痛みが辛くて動けない
・痛みとともに頭痛や吐き気がある

これに当てはまる女性は、きっといますよね。実はこれ、普通じゃないんです。

生理のときに、日常生活に支障が出るほどのつらい症状が現れることを、医学的には「月経困難症」と呼びます。身体に合った治療を行うことで、この痛みはしっかり減らすことができるんです。

治療法としては主に以下の4つがあります。

・鎮痛薬
・低用量ピル
・漢方薬
・IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム:ミレーナなど)

それぞれの特徴を見ていきましょう!

痛み止め

市販薬でも十分効果があります。飲み方のポイントは痛くなる前に飲む

「生理痛のひどい最初の3日間は、1日3回決まった時間に飲む」というふうに飲んでもOKです。飲み過ぎたら効かなくなるなんてことはないのでご安心くださいね。

逆に、今までと同じように痛み止めを使っても効かなくなってきた、というようなときは、生理痛自体がひどくなっていると考えます。隠れた病気のサインかもしれません。そんなときは婦人科で相談を!

低用量ピル

「ピルって避妊のための薬でしょ?」「10代20代から飲むのは早いのでは?」と思う方もいるかもしれません。そんなことはありません! ピルはつらい生理の症状をコントロールするための治療薬として、いまや本当によく処方されています。

実は、私たち産婦人科医はピルを飲んでいる人がとても多いんですよ。私自身は、第一子の産後に生理痛がひどくなって飲み始めたのですが、あまりの快適さにびっくりしました(笑)

毎日飲む必要があるので、そこがハードルに感じる人もいるでしょう。かくいう私も最初は飲み忘れも多く大変でした……! でも、だんだん慣れて歯磨きのように習慣になります。寝る前に飲むようにすると、忘れにくいかなと思います。

気になる副作用について

ピルで一番不安なのは「血栓症(血の塊が詰まる病気)」のリスクですよね。

確かに大切なリスクですが、妊娠や出産後の方が血栓症のリスクはずっと高いのです。副作用が心配、という方には、血栓症のリスクはとても重要なもので、きちんと理解しておく必要があるけれど、過度に不安にならなくても大丈夫ですよ、とお伝えしています。

また、どうしても血栓リスクが怖い方には、そのリスクがない「黄体ホルモン薬」という選択肢もあります。

一口に「ピル」と言っても、その中には20種類くらいの製剤があります。飲み始めに不正出血や吐き気、むくみなどのマイナートラブルが出ても、薬の種類を変えるとすんなり飲めることがほとんどです。主治医と相談しながら、あなたに合うものを探していきましょう。

漢方薬

それでもやっぱりホルモンの薬には抵抗があるな……という方には、漢方薬がおすすめです。

漢方も薬なので副作用が出ることはありますが、頻度は少なめです。独特の香りと味が大丈夫であれば、ぜひ。私は昔から漢方愛用者なので、外来でも患者さんによくおすすめしています。

IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム:ミレーナなど)

子宮内に小さな器具を入れる方法です。毎日薬を飲む必要がない、副作用が少ない、最長5年間入れっぱなしでOK、といった点がメリットです。ただ、出産経験のない方だと器具を入れるときに強い痛みを感じることが多いため、基本的には出産後の方におすすめすることが多いです。一応、痛み止めや麻酔を使って挿入することも可能ですが、対応できるかはクリニックによるので、事前に問い合わせてみてくださいね。

 

生理は、これから何十年も付き合っていくものです。その時間を、毎月「痛みに耐えるだけの数日間」にしてしまうのは本当にもったいないこと。少しでも「毎月つらいな」と感じているなら、まずは気軽に婦人科のドアを叩いてみてください。

あなたに合った治療法が見つかれば、これからの毎日がずっと軽やかで、自分らしく過ごせるようになるはずです。

文:林みなみ

 

あなたのお悩みを聞かせてください

誰にも聞けなかったけど本当は聞いてみたいこと、カラダのお悩みなどあれば、ぜひ、lavoix.official@kadokawaharuki.co.jpに送りください。これからの連載で一緒にお答えしていきます!

※いただいたお悩みの内容、個人情報は厳重に管理いたします。

Profile

林みなみ

林みなみ

産婦人科専門医、医学博士。4歳、0歳の二児の母。女性がより快適に、自分らしく生きるための知識を発信している。SNSでは子育てや日常の気づきを中心に発信し、産婦人科医として女性の健康に関する情報も届けている。

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