「違和感をごまかさないことが今に繋がった」Little Rooms代表・平貴衣さんが、自分で選び続ける理由
起業、そして現在へ。危機を打破するきっかけとなった「LOOSY」ヒットの秘密。
――そして、2018年に現在のLittle Roomsの前身となるandを起業されます。立ち上げ後は順調でしたか。
「全くです(笑)。最初に150万円を投じて作った歯磨き粉は大失敗しました。完全なる見切り発車で、お金のかけ方も売り方も全てを間違えてしまった。ただ、次の一手を模索するために始めたInstagramはフォロワーが増え続けていて、ひとり暮らしのお部屋投稿がバズったのを機に“1Rや1Kの賃貸ルームのコーデ“に特化。この頃は韓国のインテリアアカウントにリポストの許可を得て紹介していました。韓国では日本より一足早くSNSにインテリアを投稿する文化が根付いていたこと、韓国の住環境が日本と似ていたことなどが理由です。韓国のお部屋は可愛いし、配置の参考にもなる。『どこで買えますか?』というコメントが増えてきたのでEC事業をスタートしました。2019年には売り上げが伸び始めて順調かと思いきや、コロナ禍に突入。物流がストップしてしまい、売りたくても売るものがない苦境が約2年続きました。」

――現在は、「可愛い」という感覚だけでなく数字もかなり重視されています。大ヒットしたビーズソファ“LOOSY”はどのように生まれましたか。
「うちの会社はかなりロジカルで、企画が持ち上がった際は『市場規模は?』『競合は?』『何が強み?』と詰めていきます。“LOOSY”の立ち上げ前は、事業が停滞し、会社のキャッシュが減り続ける危機的状況で。打つ手はないかと数字を見漁るなか、プロダクトとしては課題も多いが圧倒的に売れていた仕入れの一人掛けソファに商機を見出しました。『コンパクトなお部屋でもインテリアを諦めたくない人たちの心に響くプロダクトをつくれば、もっと大きく育てられる』という仮説から、”LOOSY”が生まれた形です。シグネチャーカラーとして提案されたグリーンのサンプルがあまりに可愛くて社内が沸き立ったとき、『独立したブランドとして成立させよう』と決めました。発売当初は広告を使わず、SNSだけで100台が完売。売れた理由はプロダクトそのものが良かったから。昔は『どう売るか』ばかり考えていましたが、失敗を重ねるうちに本当に大事なのは『何を作るか』だとわかってきました。失敗も成功も全部データとして積み重ねていき、今はCVRや再入荷通知などの数字も見つつ総合的に判断しています。」
Profile
-
-
平貴衣
Little Rooms株式会社の代表取締役CEO。2018年に株式会社andを設立。SNSを起点にライフスタイル系ECブランドをスタート。ライフスタイルブランド“Little Rooms”、ソファブランド“LOOSY”、サブスクリプションサービス“apart box“などを展開。2025年より現在の社名に変更。2026年2月、東京・恵比寿に体験型ショールームをオープン。
Related
関連記事
Recommend
おすすめの記事
