「違和感をごまかさないことが今に繋がった」Little Rooms代表・平貴衣さんが、自分で選び続ける理由

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人口3000人の村から東京へ。学生時代に見つけた原点。

人口減少が進む地方から大学進学を機に上京し、希望学部の不合格、度重なる転職、起業、事業の失敗を経験しながらも、自らの「違和感」を置き去りにせず歩んできたライフスタイルブランド・Little Rooms代表の平貴衣さん。大ヒットを続けるオリジナルソファブランド“LOOSY”を生み出した今も、「家具屋になりたかったわけではない」と話します。学生時代から変わらない仕事観と、その根底にある考え方について伺いました。

 

――学生時代は、どのような将来を思い描いていましたか。

「私が育ったのは、群馬県の人口3000人ほどの村でした。人口減少や少子高齢化問題が身近な環境で、ずっと社会や世の中に対する課題を感じていましたね。ドラマを通して憧れた「好きな服を着て年功序列に縛られずに働く」都会の生活と、社会構造を変えるための学びの両方を得るため、大学受験で上京して早稲田大学へ。国際政治に関わるつもりで政治経済学部を志望していましたが不合格で、社会科学部に進学しました。燃え尽きてしまって鬱々と過ごすなか、大学の講義で政治分野における個人の影響力が思っていた以上に小さいことを知りました。それ以来、政治以外の道で進路を模索することに」

――そこから、どのようにして自分に合った仕事と出合ったのでしょうか。

「サークルの新歓にも行きましたが、『仲良くなるために仲良くする』というサークル文化が理解できなくて……。だったら何か本気になれることを探そうと、金融や保険のインターンに行きましたが、どれもしっくりこなかったんです。そんな時に出会った女性向けWebメディアのスタートアップが、もう本当に楽しくて。授業を受けるより、インターン先で記事を作るほうが面白く、夢中で働いていました。小さなチームで同じ目標に向かって走る空気が大好きで。あの時間が今の会社づくりの原体験になっています」


――社会人になってからも迷いは続きましたか。

「一度外で経験を積んでからインターンした会社に戻る心づもりで、新卒では一旦大手企業に入社しました。でも、インターン先が新たな挑戦をするニュースを見聞きするたびに『あの会社で一緒に喜び合いたかった』という後悔が強くなり、新卒で入った会社をたった半年で辞めることに。ただ、戻って2か月後に事業が大きく炎上して会社が売却され、環境が一変するという逆境が続きました。仕事だからと割り切って働くことができない私は、その後も短期間で転職を重ねることに……。『私の履歴書やばいな』と思いましたね(笑)。それでも、愚痴を言いながら働いている自分が一番嫌でした。転職は“運ゲー”で、どこへ行ってもインターン時代以上に熱量を持って働ける場所が見つからない。それなら、自分で働く場所を作るしかないと思い、インターン時代の同期に声をかけて共同創業を決めました」

Profile

平貴衣

平貴衣

Little Rooms株式会社の代表取締役CEO。2018年に株式会社andを設立。SNSを起点にライフスタイル系ECブランドをスタート。ライフスタイルブランド“Little Rooms”、ソファブランド“LOOSY”、サブスクリプションサービス“apart box“などを展開。2025年より現在の社名に変更。2026年2月、東京・恵比寿に体験型ショールームをオープン。

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