「パンドラの箱を開けた」と言われ……29歳起業家の夢と原点

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原点となったのはスイス留学と女子校生活

――学生時代からいずれは起業するつもりだったのですか?

9時に出社して、といった正社員の生活が自分に合わないと感じていました。学生時代にスイスに留学していたのと、小さい頃にフランスで暮らしたこともあったので、日本的な働き方にぴんときていなくて、自分の心地いい働き方を模索するためにも、いずれはひとりでやろうと思っていました。

――今の活動の原点は、やっぱり留学経験ですか?

そうですね。あと、私中高が女子校で。「女性」っていう性別を意識したことがなかったんですよ。男子に頼るみたいな発想がいい意味でなくて、ぜんぶ自分でやる世界だったので。当時はそれがすごく快適でした。大学に入ってから、「背が高いからヒールは履かないほうがいいよ」って言われたり、インターンで結果出しても「若い女の子は取引先でもモテるからね」って言われたりして、「そういう目で見られるんだ!」って衝撃だったんです。そのタイミングでスイスに行って、いろんな国籍の人が当たり前にいる環境に身を置いて。「日本人だから」とか「女性だから」とか言われないのってすごく楽だなって思ったんです。

立道友緯さん

――そこからスポーツの分野に入ろうと思ったのは、何がきっかけだったんですか。

「女性の機会損失を失くす」って考えたときに、一番は生理の問題にアプローチしたいと思ったんです。本当は色んな対処法があるけど、習ってないじゃないですか。女性って一生のうち約8年くらい生理の時間があるんですけど、人生のうちの8年分を棒に振るって思うと、もったいなさすぎる!と思って。だから、最初は一般企業に、女性のための福利厚生サービスのアプローチをしてたんです。でも管理職が男性ばかりだからか、なかなかうまくいかなくて。そこで次に目をつけたのがスポーツだったんです。スポーツの指導者ってものすごく理解があるんです。やっぱり、プレイヤーのコンディションがダイレクトに結果に影響するじゃないですか。みんな、プレイヤーの体調にものすごく気を遣っていて。でも男性の指導者が直接「生理?」と聞くとセクハラになってしまうという問題があって……。そこで、指導者とプレイヤーを仲介するアプリを開発しました。

――スポーツの指導者やプレイヤーと関わるなかで、新たに見えてきた課題はありますか?

学生たちのメンタルヘルスの問題ですね。SOSを直接発するみたいなことをできない子が増えていて、逆にチャットだと何でも言えるみたいです。そういう子のSOSを拾うきっかけになったと聞いたときは、すごくやりがいを感じました。今はスポーツのプレイヤーに限定していますけど、今後は学校全体にも導入をしていく予定です。まずは「生理と受験」をテーマに、コンディション教育を学校側と一緒にやっていく予定です。

Profile

立道友緯さん

立道友緯

2016年に慶應義塾大学法学部に入学後、スイスのジュネーブ大学に1年間留学。サイバーエージェントやソフトバンクの長期インターンを経て大学卒業後、外資系投資銀行であるシティグループ証券株式会社に入社。その後テクロ株式会社の執行役員に就任し、BtoBマーケティング戦略の立案から実行まで従事。中学生の頃から生理が重かった原体験を元に、生理に悩む人を減らすため株式会社LEANを設立。

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