「美味しいの原点を探して」幸後綿衣|vol.3こだわり抜いた最高級を! 「理想の海苔を求めて」(広島県&九州)

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最高の海苔、そのルーツをたどって海へ

「海苔の三國屋」さんには、海苔の目利きをされている方がいらっしゃって、その方をすごく信頼しています。基本的にはお任せして、年間で使う海苔を押さえていただいていました。

海苔のせりの現場(熊本県)。年に1回行われるせりでは、数ある海苔の中から品質を見極める、プロの確かな目利きが問われる

ただ、自分自身、海苔がどうやって育てられているのかまでは、きちんと理解できていなかったんです。

それで今年、佐賀県の有明海に行き、初めて実際に海苔の養殖現場を見に行きました。網に海苔のもととなる胞子を付着させ、それが太陽の光や海の潮の満ち引きなどによって育っていく。だんだんと海苔が伸びて、ふわふわとした状態になったところを刈り取るんです。

ふわっとした採れたての海苔

そこで初めて、「初摘み」がなぜいいのかもわかりました。最初に伸びた海苔を初めて摘み取ったものだから、やわらかくて歯切れもいい。今までお任せして使っていた海苔が、どうやって作られ、なぜ美味しいのかを、実際に現場を見ることで理解できたんです。

船に乗って養殖場を見せていただいて、海苔にとって海の栄養分や日当たりがいかに大切なのかも知りました。海苔が減少している背景には、海の環境の変化もあるそうです。海はきれいであればあるほどいいと思っていたのですが、きれいになりすぎて栄養分が不足することもあると聞いて。海苔が健やかに育つためには、海の環境も含めて、本当にバランスが大切なんだと実感しました。

初めての海苔漁をしに佐賀県へ!

収穫した海苔を洗浄し、水と混ぜながら製造工程へ

Profile

幸後綿衣

幸後綿衣

1989年6月30日、徳島生まれ、福岡育ち。高校進学と同時に上京。上智大学卒業後、すし職人を目指し「すし匠」「西麻布拓」「鮨 あらい」10年にわたり修行。2018年には1年間フランスに留学しソムリエ資格を取得。2019年「鮨 あらい」に復帰し、鮨を握ったり、煮物、汁物の味付け全般を任せられるように。2020年から2番手として腕を振るう。2023年11月独立、麻生十番に「鮨 めい乃」をオープン。

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