話題の“シャク活”。なぜこんなにブーム? その裏側にある想いを語る

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届けたいのは「商品」ではなく「循環」

——実業家でありママであるという共通点以外にも、おふたりは社会貢献への理念が共通していますよね。

小熊:シャクティマットを日本で販売するに至った経緯として私を突き動かしたのは、商品そのものの良さというより、インドの過酷な環境で生きる女性たちへの想いでした。彼女たちが1枚1枚シャクティマットを手作りすることで雇用が生まれ、その取り組みが子どもたちの学校建設や安全な水の提供、医療支援につながる。この循環を日本から生み出したかったんです。そういう意味で私の中でシャクティマットは、単なる健康器具ではなく、社会を変えるツールなんですよ。

白木:その想い、すごくよくわかります。私も大学時代にインドのある村で2か月間生活したことがあって、鉱山で働く人たちの現状を目の当たりにしたんですね。採掘されたものが私たちの化粧品やスマホ、宝石などに使われていて、私たちの暮らしは彼らの過酷な労働の上に成り立っている。その現実に大きな問題意識を持ちました。資本主義の「安く買い叩く」構造を変えたい——その一心で、作る人も身につける人も笑顔になれるジュエリーブランド「HASUNA」を立ち上げたんです。

シャクティマットもきっと同じですよね。自分の体を整えることが、誰かの生活を救うことにつながっている。消費者が「誰から買うか」「どんな目的にお金を投じるか」をシビアに判断するようになった今、そのストーリーはしっかり消費者に届いていると思いますよ。

ジュエリーは自分らしさを後押しするお守り

そのうち歯磨きをするようにシャクティをする時代は来るかも? 左は、取材に駆けつけてくれた、シャクティジャパン代表のジェイソン氏

——では、白木さんが「HASUNA」のジュエリーを通じて女性に伝えたいことは何でしょう?

白木:ジュエリーって、身につけるだけでセルフイメージが変わるんですよ。私の母がファッションデザイナーだったこともあり、「30歳を過ぎたら本物のジュエリーをつけなさい」とずっと言われていました。若い頃は「そういうものなのかな?」と思っていたんのですが、実際に18金や天然石を身につけると、自分がランクアップした気持ちになるんです。仕事で大事な場に立つ時も、「これを身につけているから大丈夫」と思える。だから私は、お守りみたいな感覚でジュエリーを身につけていますね。

小熊:お母さまの教えがとても素敵ですね。私も実は最近、大きな場に立たせていただく機会が増えてきて、ちょうど自分をワンステージ上げたいと思っていたところなんです。友人から急に電話がかかってきて、「今のあなたは本物を身につけることが大事よ」って言われたこともあったので(笑)、良いジュエリーを手にするタイミングなのかなと思っています。

白木:それは確実に「サイン」ですね。見た瞬間に「これだ!」と思うジュエリーが絶対に見つかると思うので、その直感を大事にしてほしいです。

ジュエリーって引き継いでいけるものなんですよ。母から子へ、やがてはそのまた先へと渡していける。だから自分へのご褒美に加えて、未来への投資でもあると考えれば、決して高くはないと私は思っています。

小熊:本物のジュエリーを手にするって少し勇気がいりますけど、その言葉を聞いてなるほどと思いました。直感を信じてみます。

——では最後に、おふたりがこれから目指すものを教えてください。

小熊:実は今、シャクティマットを媒介にして社会貢献の輪を広げていくパートナーシップの仕組みを新しく作っているところで、まもなく本格的に始動します。シャクティマットを広めてくださった方が、日本でも愛と経済の循環を起こしていける形にしていきたいと思っているんです。

白木:それは素敵ですね! 消費者の選択が誰かの暮らしを変えるという意識が広まるきっかけにもなりますよね。私としても、シャクティマットやジュエリーを通じて、「自分をケアすることが当たり前」という意識を一緒に広めていけたら嬉しいです。

小熊:自分を癒す時間をつくることも、自分を彩るジュエリーを選ぶことも、まず自分自身を大切にすることから始まりますよね。その積み重ねが誰かの笑顔につながっていく。そんな循環をこれからもっと広げていきたいので、ぜひご一緒できたら嬉しいです!

 

取材・文/佐藤季子 撮影/オノデラカズオ

Profile

小熊由香

小熊由香

シャクティジャパン チームファウンダー。ニュージーランド発の「Shakti Mat」を日本市場へ広めた立役者。インドの女性職人が1枚ずつ手作りする体制を支え、現地の雇用や自立支援に貢献。表面を埋め尽くす無数のスパイクが強い刺激を与えることから”拷問マット"と称されながらも、独自の口コミ施策を牽引し、売上を前年比約13倍へと急成長させる。プライベートでは母として子育てにも奮闘中。

白木夏子

白木夏子

2009年に日本初のエシカルジュエリーブランド「HASUNA」を設立。ペルー、パキスタン、ルワンダなどの宝石鉱山労働者や職人と共にジュエリーを制作し、持続可能な社会の実現を目指すビジネスモデルとして大きな注目を集める。現在は企業のブランドコンサルティングや講演、執筆など多方面で活躍。母として子育てと仕事を両立しながら、社会起業家として走り続けている。

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