“見えてしまう”宿命に向き合いながら、仕事も子育ても楽しむ松嶋初音さんから学ぶポジティブマインド
産後でふっくらしたボディも、愛らしくて大好き
——素敵な連鎖ですね。超安産でお子さんを出産されたあと、母親としてご自身の変化を感じることはありますか?
私は昔から正解を求めすぎて自分を追い込む癖があったんですね。でも以前、夫に「完璧じゃなくてもいい。ダメなところがあるほうが人は助けてくれるし、愛されるんだよ」と言われて肩の荷が下りた瞬間がありました。その言葉があったから今は「失敗してもいいや」という気楽な気持ちで物事に向き合いながら、失敗しないための準備をほど良くして、育児も仕事も楽しんでいます。
——もともとは心配性だった?
めちゃくちゃ心配性でネガティブでしたね。でも今は人から向けられるネガティブな言葉はブロックして、私のことを思って指摘してくれる言葉にだけ耳を傾けるようにしています。
例えば、私がすごく痩せてしまった時にマネージャーが「痩せすぎて貧相に見える」と指摘してくれたり、夫にSNSの投稿について相談すると、「それを書くことでいい気がしない人がいるかも」と、第三者の目線でアドバイスをくれます。グサッとくる時もありますが、私の味方でいてくれるからこそ出てくる言葉だなと思い、すごく感謝しています。
あとは、頭ごなしに攻撃してくる人は片っ端からブロックしているので、精神衛生上、良い状態で過ごせているのも大きいと思いますね(笑)。
ーー今のご自身の体型についても、肯定的に捉えていらっしゃるそうですね。
皆さんは妊娠前と変わらないと言ってくださるのですが、実は出産後も体重が10kg増えたままなんです。でも、今のグラマーな体型が私はすごく好き! 大きなお尻もおっぱいも、ポテッと出ているお腹も可愛くて、まだこの愛らしい体型を堪能していたいなと思っています。
これまでは常に体重を気にかけていたのですが、10kg増えた今は顔がムチムチしたことで若々しく見えるし、「脂肪は宝」みたいな感覚です(笑)。今はダイエットをするより、とにかく私は「母乳メーカー」として栄養あるものをたくさん食べて、娘を育てることに専念したいと思っています。

——どんな変化もポジティブに捉えて、子育てもお仕事も思い切り楽しまれている初音さんですが、プロデュースしているアパレルについては、どんなこだわりがありますか?
服作りは、「手に取ってくださった人に後悔をさせたくない。嘘をつきたくない」と思いながら携わっています。そのマインドは、お世話になっている美容医療の橋本麻衣子先生から学びました。彼女は患者さんのためにならない施術は絶対にしない方で、「初音ちゃんの顔のここがいいところだから、この施術は必要ないよ」と的確なアドバイスをくれるんです。その誠実さに感銘を受けて、私もそのマインドを洋服作りに生かすようにしています。
アパレルのテーマに「仲間外れを作らない」を掲げているのですが、性別や体型を問わず楽しめるオーバーサイズの服を、自分が納得いく形で作っています。生地を実際に握りしめてシワになりにくいもの、チープに見えないものなど生地選びから始まり、受注会に来てくださるたくさんの方にパンツを試着してもらって、丈の長さの平均を割り出すといったこともしていますね。
——今後はベビーやキッズウェアなども展開してほしいという声が増えそうですね。では最後に伺います。これからどのような女性、そして母親になりたいとお考えですか?
お仕事に関しては、怪談をはじめ、アパレルや司会、ゲーム関連を、ずっと極めていきたいと思っています。子育てに関しては、娘に恥ずかしくない親でありたいのはもちろんですが、友達同士のような親子関係が築けるといいですね。彼女が望む限り色々なことを経験させてあげて、自分なりの感性を育んでいってほしいなと思っています。
正直に言うと、自分の家庭環境があまり良くなかったこともあって、もともとは親になる自信がなかったんです。私は子どもを産まないだろうなと思っていたのですが、結婚12年目で授かって親になって……。彼女を育てていく中で気づいたのですが、自分が子どもの頃に親にしてもらいたかった愛情表現を娘にしてあげることで、“自分が育て直されている”感覚があります。
こんなに素晴らしい経験をさせてくれる娘や夫に感謝しつつ、とにかく今は彼女のためにもしっかり食べて、今の自分を堪能しようと思います。
取材・文/佐藤季子 撮影/オノデラカズオ
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