中郡暖菜の“かわいい”の哲学〜新しい女性の生き方を生み出す思考【vol.1 はじめに】
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今、“かわいい”はモテのためだけではなく、自分の価値観や生き方を映し出すものとして広がっています。そのカルチャーを生み出したのが、ファッション誌『LARME』編集長の中郡暖菜さん。
「誰かに好かれるためではなく、自分が心から好きだと思える“かわいい”を追求する」。その哲学から生まれた表現は、多くの女の子たちの共感を呼び、高い支持を集めています。
本連載「中郡暖菜の“かわいい”の哲学」では、毎回ひとつのテーマを軸にインタビューを行い、中郡さんの思考や価値観を紐解いていきます。
第1回となる今回は、学校になじめなかった学生時代から、憧れの編集者への道を切り拓き、自分だけのスタイルを確立するまでの歩みについて語っていただきました。

図書室の本たちが「自由」を教えてくれた
――これまで本に関わる仕事をされてきた中で、本は中郡さんにとって欠かせない存在だと思います。まずは、その魅力について教えてください。
「いちばん好きなところは、自由度が高いところですね。本のなかだったらなにをしてもいい。ビジュアル的な写真でも、文章でも、本全体の世界観でも、とにかくなにを作ってもいい、なにを言ってもいい。すべて許される自由な世界っていうのが本。だから好きなんです」
――やはり学生時代から読書家だったのでしょうか?
「学校にあんまりなじめなかったタイプなので、登校しても図書室にいることが多かったんです。ただ、大人になってみて思うのは、あのままレールに乗って普通に授業を受けるよりよかったかもしれない。授業に出ていないぶん時間はたっぷりあったので、書棚のあ行からとりあえず本を読みました。ジャンル問わず手当たり次第に読んだことで、自分に深みが出たかもしれないな、と。いろんな世界を知れた感覚があるんです」
――たくさんの本を読みあさった10代。特に印象に残っている一冊はありますか?
「ガリレオ・ガリレイの伝記が、幼少期の頃に読んだ本でいちばん記憶に残っています。みんなが、地球は回ってないよって言っている時代に、ガリレオは回っているって言い続けて。あげく幽閉されたのに、それでも回っているって言い続けたところが自分を貫いていてカッコいい!と思いました。自分もこうなりたいって憧れましたね。ガリレオは誕生日が2月15日で、私が2月10日だから、親近感もあります(笑)」
――編集者になりたいと思ったのはいつ頃でしょうか?
「小学生の頃は小説家になりたかったんです。ただ、読書感想文を書くといい評価はもらえるんですけど、自分的にはやっぱりオリジナリティがないなって。冷静に分析して、小説家は無理だと悟ったんです。そこから中学生の頃かな、編集者っていう職業があることを知って、私にぴったりじゃんって思いました。そこからは、絶対に編集者になろうって思い続けていましたね」
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