「婚活の制服」で、自信を持って一歩前へ。植草れいあさんが提案する婚活ファッション
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愛のある辛口アドバイスで人気を集める婚活アドバイザー・植草美幸さんを母に持つ、植草れいあさん。自身も結婚相談所『マリーミー』でアドバイザー業務を行っており、2025年には婚活女性向けアパレルブランド『Marry me』を立ち上げました。婚活戦略とファッションを掛け合わせた独自の視点で注目される植草れいあさんに、仕事への思いを伺いました。
母の手伝いから始まった、婚活アドバイザーへの道
――成婚率80%という高い実績を誇る『マリーミー』。代表を務めるお母様を通じて結婚相談所の仕事を見てきた中で、ご自身もこの道に進んだきっかけは?
高校時代、母に「手伝ってみない?」と言われ、『マリーミー』の事務作業を始めたのがきっかけです。大学時代にはアルバイトとして、植草美幸コースのアシスタントを担当しました。時給は最低賃金で、特別扱いもありませんでしたね(笑)。
母は「全人類に愛をもって接する」というような人で、会員様にも家族のように寄り添い、文字通り休むことなくサポートしていました。代わりのきかない仕事なので、私が病気やけがをしたときも母は仕事を優先せざるを得ない。子どもの頃は寂しく感じることもありましたが、アシスタントとして会員様と関わるうちに、母が背負う責任の重さや仕事への覚悟が見えてきたんです。次第に「私も相談所の仕事をやってみたい」と思うようになりました。

「仕事に穴を開けない」は、母から受け継いだ仕事観
――植草美幸さんから受け継いだ仕事観や手法はありますか?
「仕事に穴を開けない」という姿勢です。会員様がいる以上、自己都合で遅刻や欠勤はできませんし、メディア出演など“植草れいあ”としての仕事も私にしかできないこと。だからこそ、体が資本だと強く意識しています。
一方で、アドバイザーとしてのキャラクターは母とは違います。経験豊富な母は会員様にズバッと指摘しますが、私はまだ若輩者なので、お相手が受け取りやすい言い方を考えて柔らかく伝えます。以前、カウンセリングにいつも遅刻される会員様がいらっしゃったのですが、「遅れないで下さい」と言わず、「デートやお見合いのときは大丈夫ですか?」と尋ねたんです。
「大丈夫です」と聞いたうえで、「遅刻を気にされる男性様も多いので安心しました」と遠回しにお伝えすると、遅刻がなくなりました。必要なことを伝える目的は同じでも、自分に合った伝え方を見つけるよう研究する日々です。
初めての成婚で知った、この仕事ならではのやりがい
――婚活アドバイザーとして、仕事を続けたいと思った出来事は?
初めて担当した32歳の女性会員様は、性格も容姿も可愛い方でしたが恋愛経験が少なく、自己肯定感もあまり高くないご様子でした。「可愛いですね」と褒めても「私なんて」と否定してしまう。そこで、褒められたらまず「ありがとう」と受け取るようお伝えしました。男性からの好意まで否定してしまわないためです。少しずつ好意を受け取れるようになった彼女は、3か月後にご成婚。最後のカウンセリングで「れいあ先生のおかげで自分を変えることができました」と涙ながらに伝えてくださいました。人の人生に関わり、こんなにも喜んでいただける。この仕事を続けようと思った瞬間でした。

「婚活に着ていく服がない」なら、作ればいい
――婚活に特化したアパレルブランド『Marry me』を立ち上げた経緯を教えて下さい。
プロフィール写真から始まる婚活では第一印象が重要なので、会員様には見た目、特にファッションの大切さをお伝えしてきました。ブランドを作ったきっかけは、会員様との同行ショッピングです。婚活にふさわしい服を探すなかで、理想の丈や色、サイズの条件を満たす既製服を見つける困難を感じていました。
そこで母と相談したところ、「もう自分で作ろう」と。会員様からも「婚活服はどこで買えますか?」とよく聞かれていたので、写真撮影からお見合いまで使えるお洋服をうちが作れば、忙しい会員様のご負担も減らせると考えたんです。母が以前アパレル会社を経営していたことも立ち上げの後押しになりました。
上品な女性らしさは「2ポイント出し」で演出
――『Marry me』のお洋服や小物はデザイン、生地選び、イメージモデルetc.縫うこと以外のすべてをご自身が手掛けています。婚活ファッションを考える上で特に意識されていることは何でしょうか。
婚活で好印象につながる上品な華やぎと女性らしさです。『Marry me』では明るい色や高級感のある生地を使い、体の線を拾いすぎないシルエットにこだわっています。
ワンピースやスカートはきちんと見える膝丈がベスト。ロング丈でも、レースなど透ける素材などでふくらはぎをのぞかせるといいと思います。私がよくお伝えするのは、「2ポイントだけ女性らしいラインをつくる」という考え方。バスト、ウエスト、ヒップのうち2か所の体の線を見せることで、品のいい女性らしさを演出できます。

今日着ている今季新作のワンピースはまさに“2ポイント出し”。スパンコールを仕込んだツイード生地で、レストランなど照明が当たる場でさりげなく華やげます。リップやスマホを入れておける両側ポケットや、食べ過ぎてもおなかが目立たないサイズ幅を持たせたシルエットなど、実用面も考えてお作りしています。
婚活中だけは「制服」。その一着が自信につながる
――普段スカートをはかない方や、明るい色を着ない方であっても、婚活服は必要なのでしょうか?
婚活をするのであれば、まずプロフィール写真で「この女性に会ってみたい」と思ってもらうことが大切です。
上品で華やかな服を“制服”として、戦略的に取り入れてほしいですね。実際、『Marry me』の婚活服で撮影した写真に替えた後にお申し込みが3倍になった例もあります。そして、お見合い当日にはプロフィール写真と同じ服で行くこと。
「これを着たら結婚に一歩近づく」と思える一着を婚活中の“制服”にしてほしいんです。服やヘアメイクを整えることは、自信を持つきっかけにもなります。それこそが私が婚活ファッションを提案する意味だと思っています。
「植草れいあだから」と信頼してもらえる存在に

――現在のご活躍は婚活アドバイザー、ブランド責任者、メディア出演、SNSの情報発信と多岐にわたります。これから目指していく“植草れいあ”とは?
母は「婚活アドバイザーといえば植草美幸」という存在ですが、私は婚活に加えて、恋愛やファッションを楽しむ女性に共感してもらい、「この人が言うなら」と信頼される存在になっていきたいなと。母とは違うアプローチで、女性が自信を持って一歩踏み出せるお洋服や言葉を届けていく。そんな「等身大のリーダー」になっていけたらうれしいですね。
取材・文:大貫香織 撮影:土岡虎太郎
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