「大事なのは覚悟」28歳女性社長が提言する“決断”に必要な3つの信条【後編】
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決断の信条3 正解を選ぶのではなく、選んだ道を「正解」にする覚悟
――あらためて振り返ると、22歳という若さで、まったく考えていなかった「社長」という一歩を踏み出せたのは、なぜだったと思われますか?
「大学卒業を控えたあの時、父が築いてきた思いを受け継げるのは自分しかいないんだ、と強く実感したことが大きかったと思います。
もちろん、当時は『まだ若いから』『経験がないから』という迷いや葛藤もありました。でも、それを理由に遠慮して一歩引いてしまったら、本当に大切なものを、二度と取り戻せない形で失ってしまうかもしれない。そんな危機感を感じたんです。
最後は、結局『自分で決める』という覚悟だけだったと思います。進もうとしている道が正しいのか、間違っているのか。それは誰にも分かりませんし、やってみなければ答えは出ません。でも、誰かに言われたからではなく、自分で『やる』と決めたことなら、たとえ失敗したとしても納得して乗り越えられる。そう腹を括れたことが、私を動かしたのだと思います」

――最後に、「VOICE IS POWER」と題し、“人生を動かしたひとこと”を教えてください。
「どこかで聞いた名言というわけではないのですが、私がいつも大切にしているのは、『今日の決断と行動が、明日の自分を作る』という言葉です。
22歳のときに社長になると決めたあの日。その決断があったからこそ、今の私がいます。でも、それだけではなくて。日々の仕事の中で何を選択し、どう動くのか。そんな小さな積み重ねのすべてが、少しずつ明日の自分、そして会社の未来を形作っていくのだと感じています。
今日、何ができるか。どんな新しいことに触れられるか。そんな『今日』を大切にすることが、結果として、自分でも知らなかった新しい自分に出会うきっかけになる。
明日の自分がどんなふうに変わっているか、私自身も楽しみなんです。だからこそ、今日も納得のいく決断をして、一歩ずつ進んでいきたい。その積み重ねの先に、どんな景色が待っているのかワクワクしています」
撮影/土岡虎太郎 取材・文/森谷香菜
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富原玲奈
1998年生まれ、28歳。慶應義塾大学総合政策学部卒業。長野県白馬村出身。2021年大学卒業後すぐに家業であるリゾートホテルの社長に就任し、今年で6年目をむかえる。現在は、地元である長野県白馬村と新潟県湯沢町でリゾートホテル、石川県金沢市で宿泊特化型ホテル、長野県白馬村で飲食店など、5つの施設や店舗を経営している。
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