未来をつくる“声”の対話 vol.1 【シブジョ校長・赤荻瞳×2期生りのあ】

Index目次

起業したい、かっこいい自分を楽しみたい

赤荻校長 「りのあは今、目の前の活動だけじゃなくて、その先に“起業したい”っていう気持ちも持ってるよね。そのスイッチが入ったのは、いつ頃だった?」
りのあ 「高1のときに参加したビジネスコンテストがきっかけです。出る前は、何でもやってみたい性格だから“とりあえず挑戦してみようかな”っていう感じだったんですけど、そこでほかの人たちのプレゼンを見て、本当にかっこいいと思ったんです。アイデアを持っているだけじゃなくて、それをちゃんと形にして、人に伝えていて、それがすごく印象的でした。そこから“私もこういうことを本気でやってみたい”って気持ちになって、起業に興味を持つようになりました」
赤荻校長 「りのあの好きなところって、まさにそこなんだよね。“怖いからやめる”じゃなくて、“やったことがないからやってみたい”って動けるところ。じゃあ、今考えている起業のアイデアはどんなもの?」
りのあ 「この前出たビジコンでは、訪日外国人向けの制服レンタルを考えました。渋谷って今、海外の方が本当に多いじゃないですか。しかも日本のスクールカルチャーって、アニメとかを通して憧れられていると思うので、制服を着て写真を撮ったり、日本らしい思い出を作ったりするサービスは需要があるんじゃないかなと思ったんです。自分が実際に渋谷にいるからこそ見える景色もあるし、“この場所でやる意味があるアイデア”にしたいと思って考えました」
赤荻校長 「すごく具体的だしJKの個性もあるし、ちゃんと街の空気も意識しているよね。そういうアイデアって、日常の中から出てくるの?」
りのあ 「日常から思いつくこともありますし、周りにいる大人の方たちからアドバイスをいただくことも大きいです。もちろん、企画書を作るときに知らない用語が出てきたり、難しいなと思うことはあります。でも、シブジョには“分からなかったら聞ける大人”がたくさんいるので、ひとりで抱え込まなくていいという安心感があります。だから、難しいからやめようじゃなくて、まず聞いてみよう、やってみようって思えるんです」
赤荻校長 「それはすごく大きいよね。じゃあ、起業以外で、数年後にこうなっていたいっていうイメージはある?」
りのあ 「インフルエンサーとしてももっと活動したいです。私はJKっていう存在そのものが好きなので、“JKに憧れられる人”になれたらいいなって思っています。たとえばカラコンをプロデュースするとか、自分の感性を形にして届けられることもやってみたいです。SNSもTikTokとInstagramで見せ方を変えていて、どっちの方がどう伸びるかとか、最初の見え方とか、保存したくなるかどうかとか、そういうのもすごく意識しています。でも最終的には、数字だけじゃなくて、自分がちゃんと楽しめているかが一番大事だと思っています」
赤荻校長 「最後に、りのあが20代、30代になったとき、どんな大人でいたい?」
りのあ 「そのときにやっている仕事を、胸を張って周りに言える自分でいたいです。しかも、ただやっているだけじゃなくて、心の底からちゃんと楽しんでいたいです。いやいや続けるんじゃなくて、自分に合った仕事をしていて、“これが私です”って自然に言える大人になっていたいなと思います」

応援される人が持っているもの

赤荻瞳さんによると、りのあさんは明るく、気遣いができ、思いやりがあり、周囲を自然に巻き込む力を持った生徒だそうです。それは、誰かに気に入られようとして計算しているのではなく、「相手に気持ちよく過ごしてほしい」という気持ちが先にあるからこそ生まれているものだと話していました。実際に関わる大人たちが口をそろえて「応援したくなる子」と語るのも、その人柄ゆえ。また、6人きょうだいの中で育ち、母子家庭という環境の中で「自分が頑張らなきゃ」と思う場面が多かったこと、さらに現在は女子寮で生活しながら東京で挑戦を続けていることも、りのあさんの芯の強さにつながっているように感じられます。

赤荻校長「この連載が決まったときに、自然とまずこの子だなと思いました。世界中の人に見てもらっても恥ずかしくない、自慢の生徒です」

その言葉には、校長としての評価だけでなく、ひとりの大人として、17歳の彼女に寄せる深い信頼が込められていました。りのあさんもその言葉を素直に受け止め、「そうずっと思ってもらえるように、これからも頑張りたい」と、まっすぐに応えている姿が印象的でした。

新潟でニュースを見て抱いた「楽しそう」という憧れは、今やりのあさんにとって、ただの夢ではありません。SNSを学び、コンテンツを制作し、モデルとして撮影され、JK雀士として未知のジャンルにも挑戦。さらに起業という未来も見据えています。

そのすべてに共通しているのは、「完璧に準備ができてから動く」のではなく、「やってみたい」と思った瞬間にまず行動する姿勢です。好きなことをしながら学び、その延長線上で未来をつくっていく。りのあさんはすでに、そのシブジョらしさを自分の姿で体現し始めています。次にどんな挑戦を見せてくれるのか、ますます楽しみになる対話でした。

取材・文:門脇才知有 撮影:野口マサヒロ(WIND)

Profile

赤荻瞳

赤荻瞳

株式会社エムアールエー代表取締役、元『egg』編集長。2023年4月、「渋谷女子インターナショナルスクール」(通称シブジョ)を開校し、校長に就任。ギャル文化を軸に、世界で活躍できるZ世代の育成に力を注いでいる。主な著書に『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』がある。

りのあ

りのあ

渋谷女子インターナショナルスクール2期生。高一ミスコン2024で準グランプリを受賞。女子高校生のリアルな日常と麻雀の魅力を発信する「JKだって麻雀したい」のメンバー。さらに、アパレルブランド「WEGO」が展開するコミュニティメディア「WEGO SCHOOL」のアンバサダーとしても活動している。推しのインフルエンサーはMINAMIちゃん。

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