「美人すぎる囲碁棋士」で話題の三島響さん。知られざる囲碁界と、その素顔に迫る!
プロの囲碁棋士として活躍する三島響さん。「美人すぎる囲碁棋士」として注目を集め、その愛らしいルックスでも話題に。さらにSNSでは、大好きなアニメのコスプレを披露するなど、親しみやすい素顔ものぞかせています。実際にお話を伺うと、一つひとつの言葉を丁寧に紡ぐ姿が印象的で、柔らかな話しぶりからは上品さと可憐な魅力がふわり。今回は、囲碁との出会いからプロ棋士を目指したきっかけ、知られざる囲碁界のあれこれ、さらに結婚や趣味などプライベートまで、たっぷりと語っていただきました。
「やってみたい!」直感で飛び込んだ囲碁の世界

――まずは、囲碁棋士になられたきっかけを教えてください。
囲碁を始めたのは、5歳の頃です。たまたま母と一緒に歩いていた時に、囲碁の子ども教室の前を通りかかって、私から「ここに通いたい」と言ったみたいなんです。なぜそう言ったのか、あまり記憶がないのですが……。曽祖父の家に囲碁のセットがあって、それを見たことがあったので、もともと少し馴染みがあったのかもしれません。
覚えているのは教室がガラス張りで、中では子どもたちが囲碁に熱中して楽しそうにしていて。その姿に惹かれたのもあるのかな、と。
――実際に習ってみて、どうでしたか?
囲碁自体も楽しかったのですが、教室のお友達と遊ぶのがすごく楽しかったんです。学校ではどちらかというとおとなしいタイプだったのですが、囲碁教室では元気に走り回っていたみたいで(笑)。年上の子が多くて、みんなが可愛がってくれたのも嬉しかったんだと思います。
――甘えられる環境というか。
そうですね。そういうのがあったのかもしれないです。そのまま囲碁教室には通い続けて、18歳でプロになりました。
――「プロになりたい」という意識が芽生えたのはいつ頃から?
それが、自分ではあまり覚えていないんです(笑)。以前、父に聞いたところ、小学4年生の頃には「プロになりたい」とはっきり宣言していたみたいで。いつ、何がきっかけでそう思うようになったのかは覚えていないのですが、その頃にはもうプロを目指す気持ちが固まっていたようですね。
――初歩的な質問ですが、囲碁はどうやったら強くなるのでしょうか?
純粋に棋力を上げるという意味では、とにかく対局を重ねることと、囲碁のドリルのような問題を繰り返し解くことですね。囲碁の世界では、そうした練習は「絶対に裏切らない」と言われていて、強くなるためにはすごく大切です。
ただ、実際に勝つためには、技術だけでなく精神的な部分も大きいんです。たとえば形勢が良くなると、守りに入って手が縮こまってしまい、逆転を許してしまうこともあります。逆に形勢が悪い時には、焦って判断を急いでしまうこともあって。そうしたメンタル面が勝敗を左右するので、最近ではメンタルコーチを取り入れている囲碁棋士も多いですね。
――なるほど。頭脳だけでなく心理戦でもありますし、メンタルは大事ですね。
そうですね。もちろん先を読んで最善の手を考えることはすごく大事なのですが、それだけではなく、相手の心理を読むこともあります。「ここに打ったら、相手は少し怖がるんじゃないか」と考えて打つこともあって。精神攻撃と言っていいのかわかりませんが(笑)、そういう駆け引きもあるんです。
囲碁棋士は、子どもの頃から同じ教室に通っていたり、先輩棋士に昔から教えてもらっていたりすることも多いので、お互いの性格をよく知っているんですよね。だから「この人ならこう考えるだろう」というところまで加味しながら対局している人も多いんじゃないかなと思います。
――三島さんは、プレッシャーに強いタイプ?
う〜ん、もともと強いわけではないのですが、私が囲碁を続けている一番の理由は、“楽しいから”なんですよね。始めたのも楽しかったからですし、今もその気持ちは変わっていません。なので、プレッシャーを感じたりすることは少ないかもしれないですね。
――プロになってからずっと楽しめている感じですか?
どちらかというと、プロを目指していた最後の3年間くらいが、メンタルが落ちていた時期でした。その頃は「プロにならなきゃ」という気持ちが強くなりすぎて、少し盲目的になっていた部分もあったと思います。囲碁棋士には年齢制限があって、原則20歳までにプロにならなければならないので、焦っていたのかと。それで気持ちがすり減ってしまったので、精神的に不安定になってしまって、友達からはのちに、「あの頃ピリピリしてたよね〜」と言われました(笑)。プロになってからは、ただただ囲碁が楽しくて続けています!
――そもそも、プロはどうやってなるものなんでしょうか。
日本には大きく分けて、日本棋院と関西棋院という2つの囲碁棋士の組織があります。私は関西棋院に所属しているのですが、関西棋院ではプロを目指す人は、まず「院生」というプロ棋士の養成制度に入ります。
院生になると、最初は「10級」からスタートします。ただ、一般的な10級とはまったく違って、アマチュアでいうと六段くらいの実力があるレベルです。そこから土日に週4局、院生同士で対局して、9勝3敗すると一つ上の9級へ、反対に3勝9敗だと一つ下がる、というように成績によって級が変わっていきます。
それを繰り返して、関西棋院の場合は女流棋士は2級、男性棋士は初段になると、プロになることができます。
――男女で違うんですね。
そうなんです。これまで日本のトップに立ってきた棋士は男性が中心なので、女性のほうが少しプロになりやすい制度になっています。年齢制限も女性は20歳までですが、男性は18歳まで。そういった意味では、女性が優遇されている部分はありますね。
――囲碁界ならではのしきたりや文化もあったりするんですか?
囲碁界は結構、年功序列なんです。芸能界だと芸歴で先輩・後輩が決まることもあると思うんですけど、囲碁界ではプロになった時期よりも年齢が基準。みんなでご飯に行くと、一番年上の人がほとんど全部ご馳走してくれたりします。
あとは、タイトルを取ったり優勝したり、おめでたいことがあった人がご飯代を出す文化もあります。まわりのみんなが「お祝いしよう!」とご飯会が開かれるのですが、いざお会計になると、お祝いされる本人が全部払うという(笑)。優勝すると賞金も入るので、みんなに還元するような文化なんですよね。そこが特徴的かもしれません。
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